日本には、季節を楽しみ生活に潤いを与える、また、禍いを避け、幸いを祈る年中行事がたくさんあります。それをここではいくつか紹介します。

一月一日「元日」を過ごしたあとは、一月七日には、「七草粥」を食べます。春の七草と言われる「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の七種を入れたかゆのこと。最近は七草かゆセットとして、スーパーやデパートでも売られています。無病息災を祈る行事です。

一月十一日は「鏡開き」。お正月に飾っていた鏡餅を割っていただきます。お餅はたいてい堅くなっているので、汁粉やぜんざいにすることが多いです。二月三日は「節分」。節分とは季節を分ける、という意味で、翌二月四日頃が立春に当たり、そこから「春」になります。禍いを避け、福を呼ぶ込むために、「豆まき」の行事を行います。

三月三日は「桃の節句」。ひな祭りですね。三月の中旬には「お彼岸」があり、お墓参りをして故人や先祖を偲びます。四月八日は「花祭り」。仏様の誕生日と言われており、仏像に甘茶をかけたり、甘茶をいただいたりします。

五月二日頃には「八十八夜」となります。まさに「夏も近づく」頃。この日にお茶を飲むと長生きするとも言われます。五月五日は「端午の節句」。男の子の健康や出世を願う節句でしたが、現在は「子供の日」として、男女の別なくその成長を祈ります。

六月一日は「衣替え」。昔は宮中行事でした。六月末日は「夏越(なごし)の祓え」。これは半年に一度、罪や穢れを祓う行事で、神社で行われます。神職が祝詞をあげ、参拝者は、大きな茅で作った輪をくぐる「茅の輪くぐり」をして、身を浄めます。

七月七日は「七夕」ですね。織り姫と彦星のお話が有名ですが、笹の葉に願い事を書いた短冊を吊るしてお願いをします。芸事の上達を願う節句ともされています。

七月下旬から八月上旬には「夏の土用」となり、この日にうなぎを食べると夏バテしないとされて(これは平賀源内のよる、販促コピーだったと言われていますが)います。土用というのは季節ごとにあり、季節の変わり目を指しますが、現在は「夏の土用」だけが一般に知られていますね。

八月十三日から、「お盆」の行事を行う地方が多いです。「お盆」は、故人の霊が各家庭に帰ってくると言われ、それをお迎えし、もてなして、供物を捧げてお送りします。

九月九日は「重陽の節句」。「菊の節句」とも言われており、邪気を祓い、長寿をお祈りするとされています。九月二十三日前後には「秋のお彼岸」。

九月中旬から下旬には「中秋の名月」という、その年で一番美しい満月が見られることから、「お月見」をします。月見団子の他に、お芋などの農作物をお供えし、その年の収穫に感謝することもあります。

十月一日はふたたび「衣替え」となります。十一月十五日は「七五三」で、該当する年齢の子供たちが、晴れ着を来て神社にお参りします。

十二月三十一日「大晦日」には「大祓(おおはらえ)」が行われます。これは六月の「夏越の祓え」とセットになっているもの。一年の穢れを祓うべく、神職が「大祓」の祝詞をあげます。人の形をした小さな紙「形代」に穢れを移し、焚き上げておはらいをすることも行われるようです。